【質問者1】
湾岸戦争の時にはクウェート撤退という目標が明確であったが、今回は大量破壊兵器の武装解除が目標で、戦争は起りにくいのではないか。
【質問者2】
北朝鮮に対し米国は明確な戦略を持っておらず、ソウル等で大きな被害が生じるため、武力行使できないのではないか。
【佐藤】
イラクが、自ら兵器を廃棄すれば、攻撃はないだろうが、まだ政策を転換していない。戦争かどうかを決めるのは、やはりイラクである。
【志方】
国連の査察団の能力では明確な証拠はつかめないとしても、イラクが協力していないのも明らかであり、戦争ができない状況ではない。
北朝鮮について、大きな被害が予想され、軍事行動の敷居が高いのも事実。ただし、最近の北の潜水艇の活動のように、アクシデンタルな展開も考えられる。
【田中】
イラクとの戦争は、「起らない」のではなく、「起こさない道も残されている」ということ。ただし、そのためには、サダムは相当の決断が必要。
北朝鮮は、これまで大量破壊兵器とテロとのリンクということを言われていないが、経済制裁などで厳しい状況になると、何か売ろうということにもなりかねない。状況が変わる可能性もある。
【質問者3】
湾岸戦争後、パウエル氏はフセインについて、将来は手を打つべきと言っていた。米国は色々な経験を経て、イラクを徹底的に変えたいと考えているようだ。
北朝鮮については、やはり二正面作戦は難しいのではないか。
【質問者4】
米国は日本の味方だということを、どう国民に説明するかは難しい。特に、米国のイデオロギー的なアプローチについてはそうである。協力するプラス、協力しないマイナスを、即物的に国民に説明すべきではないか。
【質問者5】
北朝鮮や中国のミサイル問題については、台湾等と比較すると、日本はあまりにも問題意識がないのではないか。
【田中】
日米関係の重要性をあまり即物的に説明するのも、かえって日本の身勝手になる。イラクについては、これまでの国連での手続等をていねいに国民に説明していくことが重要。15年間決議に従ってこなかったのだから、良識ある人は理解すると思う。
中国のミサイルは、北朝鮮やイラクとは別の問題であり、通常の安全保障の枠組みの中で、中国の軍縮ないしは日本のミサイル防衛によって対応を図るべき。
【志方】
湾岸戦争は、クウェート解放が目的。あそこで止めたことで、米国はポイントをかせいだ。自分は米国は好きではないが、これまでの米国の行動は相当抑制的なもの。イラクが大量破壊兵器を持てば、中東は石油を武器にしだす。日本は中東の石油に強く依存している。どのような中東が望ましいか、日本の利害をよく考えるべき。日本は米国支持を明確にすべきであり、「気がついたら、日本はそばに居てくれた。」ということが重要。
|