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研究

研究ノート

2020/03/25

江藤進主任研究員の研究ノート「「女性起業のエコシステム」 地方からSDGsの可能性」を掲載しました。

江藤進主任研究員の研究ノート「「女性起業のエコシステム」 地方からSDGsの可能性」を掲載しました。本文はこちらからダウンロードでご覧になれます。

(要旨)

〇日本では、少子高齢化等を背景に1億総活躍社会が掲げられ、女性の活躍が期待されてきた。他方、アフリカや日本を含むアジアの多くの国がSDGsの目標5「ジェンダー平等」に課題を抱え、同時に女性はライフイベントをはじめとして各種の就業への制約もある。かかる中、女性の起業が1つの選択肢として注目される。

〇日本は社会課題の先進国で、女性は日々のくらしの課題(ニーズ)に多く直面する。中でも地方は課題の宝庫で、アイディアと工夫を凝らして解決する女性の起業家も多く、学ぶべきものも多い。

〇女性起業家には、女性の視点で既にあるものを今の社会課題に適応させ、新たに意味づけし、ビジネスへ昇華させているものも多い。女性を巡る課題は世界共通でもあり、そのアナロジーは途上国への貢献でも可能性を持つものと考えられる。

〇社会起業はICT等のデジタル技術の活用だけでなく、日本が誇るアナログ技術(職人による品質作り込み)の再活用も可能である。他方、社会起業も現在はエシカル(倫理的)からビジネス志向に変化してきており、欧米でのブランディング等、これまでとは異なる新たな支援も必要になってきている。

〇女性の起業において、挑戦者の課題解消や、若年層を含む潜在層の覚醒の他、例えば中国地方の取組等、芽吹き始めた社会や地域で女性起業家を育てるエコシステムの流れを決して止めてはならない。女性起業家が生まれ続ける仕組作りに息の長い取組とコミット(基盤を支える最低限の公的資金を含め)が必要と考える。

〇女性起業家と支援機関(機関間含む)や、地方と全国の双方間でより充実したシームレスな情報のアクセスや共有、流通の連携(プラットフォーム)も一考である。また、統計等も不十分で後追いながらも長い目で考え、整備は必須と考える。

〇日本は女性の起業を巡る課題も多く、取組とともに先行事例として途上国への共有も考え得る。SDGsの責務を率先して果たすためにも国内の課題解消と国際貢献の内外同時推進が期待される。

以上

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